絵本 難経レッスン
81難が見開きで楽しくわかる
脈をみたくなる、鍼が打ちたくなる
現存する最古の医書「難経」。「素問」「霊枢」と並ぶ東洋医学の三大古典であり、鍼灸学の基本となっている「難経」は、鍼灸師や鍼灸を志す者なら誰しもが通る道である。そして、また難解な古典であるがゆえに、挫折した経験を持つ人や、とりあえず通読したけど記憶に薄いなんて人も少なくないだろう。そんな「難経」を絵本で解説するという画期的な試みを行ったのが、本書である。1難ずつを見開きで、2人の会話とイメージしやすいイラストで解説。初学者にはもちろん「難経」をもう一度学びたい臨床家にとっても、マストアイテムとなる1冊がここに誕生。
【あらすじ】
自分探しのために鍼灸学校へと入学した千晶だったが、トウヨウイガクの世界はちんぷんかんぷん……。ゴールデンウィーク明けには早くも挫折しようとしていた。そんなある日、夢の中にしゃべるパンダが現れた。『難経』の解説を無理やり押し付けようとするパンダに、女の子はしぶしぶ1難からの解説を受けていくことになって……。
絵 : フラン・ブラボー
出版社 : 医道の日本社 (2010/3/1)
発売日 : 2010/3/1
言語 : 日本語
単行本 : A5判 163頁 オールカラー
ISBN-10 : 4752960605
ISBN-13 : 978-4752960607
定価 本体 2,800円+税
ページサンプル・著者&イラストレーターインタビュー(医道の日本サイト)
著者より
「鍼灸師たるもの、鍼灸医学の原典といわれる『難経』ぐらいは読んでおかないと!」
といきこんで、漢文がずらりと並んだ古書を手にし、瞬く間に挫折した人も多いと思います。
古典医学を学ぶコツは、その独特の用語に慣れることです。陰陽・虚実・気血・表裏などの言葉ですね。しかし、とっつきにくいし、なかないかなじめません。大事そうな所だけ拾い読みをすればいいのですが、最初はそれがどこかもわかりません。
本書は、そのような人のために、『難経』の各章の大事なエッセンスを引っ張り出してきて、現代風のQ&A形式にして、イメージしやすいようにイラストまでつけています。難しいことを考えずに、まずはパラパラと眺めてみてください。そして、何度か見ているうちに難しかった言葉が、なんとなく親しみやすく、感覚的にわかるようになってきます。